イチゴ王国の新たな主役 甘くて大きい「とちあいか」 食の進化論 吉田 忠則 Think! コラム 編集委員 2月4日 イチゴの栽培が盛んな栃木県で、主役となる品種の交代が進められようとしている。スーパーなどでよく見かける「とちおとめ」に代わり、県や農協が新たにメインにしようとしている品種は名前が「とちあいか」。2027年までに栽培面積の割合を逆転させることを目指している。 品質と栽培効率の両面で2つの品種を比べてみよう。糖度で比較すると、「とちあいか」と「とちおとめ」の間に大きな違いはない。ただし「とちあいか」 イチゴ王国の新たな主役 甘くて大きい「とちあいか」 大泉一貫 宮城大学 名誉教授 農産物品種開発の先端を担うのが各県にある農業試験場。民間の種苗会社もあるが、その県の特産農産物はほぼ県の農業試験場が担っている。コメ地帯ではブランド米開発などが得意だ。 ただ、市場性より、作りやすさや、一般的な嗜好性を重視することが多く、開発したはいいが、市場から消えていく品種も多い。 記事にある栃木県が開発した「とちあいか」は、農家目線の色合いも匂うが、市場を見据えた県のイチゴ産地戦略全体の中に位置づけられているという。代わって今売れ筋の「とちおとめ」を8割から1割に減らすというかなり大胆な戦略変更だ。輸出特性はどうかなど気になる点もあるが、成功を期待したい。
大泉一貫 宮城大学 名誉教授 農産物品種開発の先端を担うのが各県にある農業試験場。民間の種苗会社もあるが、その県の特産農産物はほぼ県の農業試験場が担っている。コメ地帯ではブランド米開発などが得意だ。 ただ、市場性より、作りやすさや、一般的な嗜好性を重視することが多く、開発したはいいが、市場から消えていく品種も多い。 記事にある栃木県が開発した「とちあいか」は、農家目線の色合いも匂うが、市場を見据えた県のイチゴ産地戦略全体の中に位置づけられているという。代わって今売れ筋の「とちおとめ」を8割から1割に減らすというかなり大胆な戦略変更だ。輸出特性はどうかなど気になる点もあるが、成功を期待したい。
「高値の花」が映す危機 バラなど国内外で生産直撃 志田 富雄 新型コロナ ウクライナ侵攻 値上げラッシュ Think! Nikkei Views 編集委員 2月2日 花卉(かき)市場は卒業シーズンに向けてチューリップやスイートピーなど春の花の季節を迎える。その市場にもウクライナ危機の影響は色濃く映る。ハウス栽培に使う電気や燃料、肥料などのコスト増が生産者を直撃。同時に新型コロナウイルス禍から生活が正常化するにつれ、卸値や店頭価格が上昇した。エネルギー危機に直面するオランダの生産が激減するなど国際市場も大きく変わりそうだ。 ■コロナ後需要をウクライナ危機が直撃 「高値の花」が映す危機 バラなど国内外で生産直撃 大泉一貫 宮城大学 名誉教授 バラや切り花の供給地がアフリカにシフトしている。ウクライナ危機が拍車をかけている。 農業全般にいえることだが、肥料、エネルギー、施設等々の諸費用の値上がりで、これまでの売価では採算がとれなくなっている。そこで供給地が世界規模で移動しているという。 オランダは、これまでもケニヤやエチオピア等での生産に関与してきた。知財や物流を武器にしたグローバル戦略である。これが今後どの程度通用するのか。翻って、そうした戦略を持たない日本の花卉の縮小は、国内需要は堅調なだけに残念な気がする。
大泉一貫 宮城大学 名誉教授 バラや切り花の供給地がアフリカにシフトしている。ウクライナ危機が拍車をかけている。 農業全般にいえることだが、肥料、エネルギー、施設等々の諸費用の値上がりで、これまでの売価では採算がとれなくなっている。そこで供給地が世界規模で移動しているという。 オランダは、これまでもケニヤやエチオピア等での生産に関与してきた。知財や物流を武器にしたグローバル戦略である。これが今後どの程度通用するのか。翻って、そうした戦略を持たない日本の花卉の縮小は、国内需要は堅調なだけに残念な気がする。
生乳余るのに牛乳値上げ? コロナで増産計画が一転 Inside Out 値上げラッシュ Think! 北海道 商品 1月29日 牛乳や乳製品の値上げが相次ぐ。主な理由はエサ代の高騰だ。実は原料の生乳は余っている。2014年のバター不足を受けて生乳の増産に向けてカジを切ったのに、農林水産省は乳牛減らしに補助金を出すことを決めた。牛乳の価格から見えるのは想定外の事態に翻弄された政策と酪農の厳しい現実だ。 食卓に欠かせない牛乳の値段が上がった。22年11月から大手乳業メーカーは値上げした。よつ葉乳業は24日、4月から牛乳とチー 生乳余るのに牛乳値上げ? コロナで増産計画が一転 大泉一貫 宮城大学 名誉教授 これまでの乳価政策の成功体験が災いしています。「加工原料乳生産者補給金暫定措置法」です。国内市場だけで運用しようとするため国際市場から遮断されてきました。 この制度だと製品毎に需給と価格が違うため需給調整は複雑になるだけで、記事にあるように「過剰なのに価格が上がる」不思議な現象がおきます。 他方で世界的に見ると牛乳はもはや貿易品目になっています。他の国は国際市場を需給調整の場に使っており、制度もシンプルです。我が国の酪農家の採算が合わなくなるというなら「直接支払い」を講ずるべきでしょう。飼料を海外に依存するいびつな畜産の構造も同時に修正していくべきと思います。
大泉一貫 宮城大学 名誉教授 これまでの乳価政策の成功体験が災いしています。「加工原料乳生産者補給金暫定措置法」です。国内市場だけで運用しようとするため国際市場から遮断されてきました。 この制度だと製品毎に需給と価格が違うため需給調整は複雑になるだけで、記事にあるように「過剰なのに価格が上がる」不思議な現象がおきます。 他方で世界的に見ると牛乳はもはや貿易品目になっています。他の国は国際市場を需給調整の場に使っており、制度もシンプルです。我が国の酪農家の採算が合わなくなるというなら「直接支払い」を講ずるべきでしょう。飼料を海外に依存するいびつな畜産の構造も同時に修正していくべきと思います。
鳥インフルエンザが卵を直撃 懸念続く「鶏が足りない」 吉田 忠則 新型コロナ 物価高・値上げ Think! Nikkei Views 編集委員 1月25日 鳥インフルエンザが猛威をふるっている。過去最多の感染拡大の影響で、「物価の優等生」と呼ばれ続けた卵の値段も上昇した。養鶏が安定を取り戻し、価格が落ち着くまでにどれだけ時間がかかるのだろうか。 高病原性鳥インフルエンザは、致死性が高い鳥の病気。渡り鳥によって秋ごろから国内に持ち込まれる。新型コロナウイルスは空港などの水際対策でチェックする手があるが、鳥が飛来するのは防ぎようがない。 今シーズンはこ 鳥インフルエンザが卵を直撃 懸念続く「鶏が足りない」 大泉一貫 宮城大学 名誉教授 鳥インフルエンザによって1100万羽の殺処分。9割が採卵鶏。「卵価高」。回復に1年はかかる。記事が言いたいのは、日本の畜産の海外依存だろう。 「原種鶏」の輸入、餌となる飼料穀物の輸入、したがって為替相場に影響される卵価。安い卵価を維持してきたこの構造が逆回転しはじめた。飼料穀物の国内生産を考える時期だろう。 ところで、感染の9割が採卵鶏でブロイラー(肉鶏)は1割。なぜこんなに違うのか?理由の一端に鶏舎の違いと人の出入りの頻度がある。外と遮断がしやすいのがブロイラー。回復に1年かかるとすればその頃又鳥インフルがくる。この1年で採卵鶏に改善が見られるか?
大泉一貫 宮城大学 名誉教授 鳥インフルエンザによって1100万羽の殺処分。9割が採卵鶏。「卵価高」。回復に1年はかかる。記事が言いたいのは、日本の畜産の海外依存だろう。 「原種鶏」の輸入、餌となる飼料穀物の輸入、したがって為替相場に影響される卵価。安い卵価を維持してきたこの構造が逆回転しはじめた。飼料穀物の国内生産を考える時期だろう。 ところで、感染の9割が採卵鶏でブロイラー(肉鶏)は1割。なぜこんなに違うのか?理由の一端に鶏舎の違いと人の出入りの頻度がある。外と遮断がしやすいのがブロイラー。回復に1年かかるとすればその頃又鳥インフルがくる。この1年で採卵鶏に改善が見られるか?
新しい「兼業農家」という生き方 文化時評 吉田 忠則 Think! 編集委員 コラム 1月22日 農業にどんなイメージをお持ちだろうか。都市の近くではやりにくい。兼業だと中途半端になる。でもそんな見方から自由になれば、農業が中心の新しい生き方が見えてくる。 田口明香さんは東京都瑞穂町で2016年に農家になった。中学生のころから農業に興味を持ち、東京農業大で学び、念願かなって就農した。 野菜を育てる農地の面積は、海外と比べて小さい日本の農場のなかでも「零細」と言っていい規模だ。経費を引くと、手 新しい「兼業農家」という生き方 大泉一貫 宮城大学 名誉教授 生活や他の産業ととても親和性が高いのが農業です。農業に「こうでなければならない」といったものはなく、多様にビジネスモデルを作れます。その結果、家庭菜園から小規模農業、日本の農業を牽引する農業までいろいろ存在することになります。記事にある農業も、「事業として成立し、個人として充実感を得ており」我が国にもっと増えて良い農業と思います。 我が国の農業の大きな課題は、「いざというときに国民を飢えさせないこと」にあります。そのためには中心に生産性・付加価値の高い農業が必要です。中心がしっかりあって周辺も豊かになるのが理想です。それには経営する人の力量がそれぞれのレベルで大切になると感じています。
大泉一貫 宮城大学 名誉教授 生活や他の産業ととても親和性が高いのが農業です。農業に「こうでなければならない」といったものはなく、多様にビジネスモデルを作れます。その結果、家庭菜園から小規模農業、日本の農業を牽引する農業までいろいろ存在することになります。記事にある農業も、「事業として成立し、個人として充実感を得ており」我が国にもっと増えて良い農業と思います。 我が国の農業の大きな課題は、「いざというときに国民を飢えさせないこと」にあります。そのためには中心に生産性・付加価値の高い農業が必要です。中心がしっかりあって周辺も豊かになるのが理想です。それには経営する人の力量がそれぞれのレベルで大切になると感じています。
賃上げムードに潜む危うさ 精緻な昇給のストーリーを 水野 裕司 賃上げ交渉 Think! Nikkei Views 編集委員 1月19日 春の労使交渉に向けて大手企業では積極的な賃上げを表明する動きが相次いでいる。インフレ下では歓迎すべきことだが、問われるのは人材への投資を効果的に企業の成長につなげられるかだ。社員の熱意や意欲の引き出し方に知恵を絞って生産性を高め、それがまた賃上げの原資拡大につながるという好循環を投資家は期待している。 ■欧米は市場価値と成果で報酬決定 人材コンサルティング会社、米マーサーの報酬調査から、高インフ 賃上げムードに潜む危うさ 精緻な昇給のストーリーを 大泉一貫 宮城大学 名誉教授 官製賃上げから脱却するには、賃上げが自社の収益増加に結びついたという実績が必要。食品業界では、すでにコスト増を商品価格に転嫁し増益に転じた事例が見られる。 経営者は、人材登用・賃上げと、収益(価値創造)の関係のストーリーを持たなければならないと記事では指摘している。コストカットや人員整理を中心としてきたこれまでの考えを一転する必要がある。人員整理が必要であれば、競合他社にM&Aなどして雇用を維持してはどうか。人材の流動化を促すことにもなる。今後ますます人的資本経営の大切さが増すと思う。
大泉一貫 宮城大学 名誉教授 官製賃上げから脱却するには、賃上げが自社の収益増加に結びついたという実績が必要。食品業界では、すでにコスト増を商品価格に転嫁し増益に転じた事例が見られる。 経営者は、人材登用・賃上げと、収益(価値創造)の関係のストーリーを持たなければならないと記事では指摘している。コストカットや人員整理を中心としてきたこれまでの考えを一転する必要がある。人員整理が必要であれば、競合他社にM&Aなどして雇用を維持してはどうか。人材の流動化を促すことにもなる。今後ますます人的資本経営の大切さが増すと思う。
和歌山のミカン栽培法、世界農業遺産に申請へ 農水省 Think! 経済 和歌山 1月17日 農林水産省は17日、世界の伝統的な農林水産業を営む地域を認定する「世界農業遺産」に、和歌山県の有田・下津地域で発展したミカン栽培法を申請すると発表した。地質に適した栽培技術や独自の貯蔵方法などを評価した。今年秋ごろに申請する。 世界農業遺産は国連食糧農業機関(FAO)が認定している。FAOはこれまでに23カ国の72地域を認定した。日本では13 和歌山のミカン栽培法、世界農業遺産に申請へ 農水省 大泉一貫 宮城大学 名誉教授 「世界農業遺産」は、言ってみれば棚田保全のようなものです。 伝統農法と、それに関わる景観や文化、生物多様性などを評価します。結果として、近代農法のアンチ的な意味合いを持つのでまさに「遺産」です。 宮城県でも伊達藩時代に作った水田の水管理システムで大崎市が世界遺産に認定されました。2017年ですが、その後毎年のように大きな水害に見舞われているのは皮肉です。 日本の認定数は多く、ヨーロッパは低調です。農水省が力を入れているのと、「地域おこし」の一環として取り入れたいというのが背景にありそうです。和歌山の有田もおそらく認定されるのではないでしょうか。
大泉一貫 宮城大学 名誉教授 「世界農業遺産」は、言ってみれば棚田保全のようなものです。 伝統農法と、それに関わる景観や文化、生物多様性などを評価します。結果として、近代農法のアンチ的な意味合いを持つのでまさに「遺産」です。 宮城県でも伊達藩時代に作った水田の水管理システムで大崎市が世界遺産に認定されました。2017年ですが、その後毎年のように大きな水害に見舞われているのは皮肉です。 日本の認定数は多く、ヨーロッパは低調です。農水省が力を入れているのと、「地域おこし」の一環として取り入れたいというのが背景にありそうです。和歌山の有田もおそらく認定されるのではないでしょうか。
小売り・外食、9~11月純利益4%増 商品力などで明暗 Think! 小売り・外食 企業業績・財務 1月14日 小売りや外食など消費系企業の2022年9~11月期決算が出そろい、純利益の合計額は前年同期比4%増えた。原材料高で値上げなど商品単価の引き上げを迫られるなか、機能性を高めて値ごろ感を打ち出した独自商品を通じ、客数を維持した企業で増益が目立った。一方で増益社数の割合は全体の23%と前四半期から減少。好不調の差は鮮明になっている。 日経NEEDSのデータから小売りやアパレル、外食などで継続比較できる 小売り・外食、9~11月純利益4%増 商品力などで明暗 大泉一貫 宮城大学 名誉教授 小売り・外食業界の傾向がこの1年で見えてきた感があります。低価格志向が苦戦し、高価格新商品指向の企業が若干増益と言った傾向です。特に食品業界では、値上げや新商品投入が功を奏している感があります。デパートなどにも同様の傾向がみられます。他方、ホームセンターなどは海外生産が多く、円安の影響を受けまだ減益が続きそうです。小売り・外食は難しい業界で、予測は難しいのですが、このトレンドがもう少し長く続けば、ポストコロナの食品市場は、デフレ時代とは明らかに違った市場になりそうです。
大泉一貫 宮城大学 名誉教授 小売り・外食業界の傾向がこの1年で見えてきた感があります。低価格志向が苦戦し、高価格新商品指向の企業が若干増益と言った傾向です。特に食品業界では、値上げや新商品投入が功を奏している感があります。デパートなどにも同様の傾向がみられます。他方、ホームセンターなどは海外生産が多く、円安の影響を受けまだ減益が続きそうです。小売り・外食は難しい業界で、予測は難しいのですが、このトレンドがもう少し長く続けば、ポストコロナの食品市場は、デフレ時代とは明らかに違った市場になりそうです。
鳥インフルエンザの殺処分数、最多更新 秋以降998万羽 Think! 1月9日更新 農林水産省は9日、今シーズンの高病原性鳥インフルエンザによる鶏などの殺処分対象数が計約998万羽となり、これまで最も多かった2020年11月~21年3月のシーズンの計約987万羽を上回って過去最多となったと明らかにした。茨城県の養鶏場で新たな感染が発生したことが9日確認され、更新した。 処分数の増加は、冬場に需要が高まる鶏卵価格の上昇を招き、物価高に苦しむ家計にとって打撃となっている。感染拡大は 鳥インフルエンザの殺処分数、最多更新 秋以降998万羽 大泉一貫 宮城大学 名誉教授 鳥インフルエンザは、渡り鳥が媒介するので、水辺から離れたところに鶏舎を作るのが鉄則です。それでも乗り越え侵入する野鳥がいますし、野生動物、人、車両からの感染もあります。消毒等の徹底、感染したら殺処分しかない状況です。 998万羽の殺処分というと、飼養羽数のおよそ3%に相当します。この供給減は価格に大きく跳ね返ります。卵は、物価の優等生と言われていましたが、飼料価格の高騰と相まって、卵も鶏肉も値上がりするでしょう。食品の値上げに拍車がかかりそうで困ったものです。
大泉一貫 宮城大学 名誉教授 鳥インフルエンザは、渡り鳥が媒介するので、水辺から離れたところに鶏舎を作るのが鉄則です。それでも乗り越え侵入する野鳥がいますし、野生動物、人、車両からの感染もあります。消毒等の徹底、感染したら殺処分しかない状況です。 998万羽の殺処分というと、飼養羽数のおよそ3%に相当します。この供給減は価格に大きく跳ね返ります。卵は、物価の優等生と言われていましたが、飼料価格の高騰と相まって、卵も鶏肉も値上がりするでしょう。食品の値上げに拍車がかかりそうで困ったものです。
マグロ最高値3604万円 豊洲の初競り、前年の2.1倍 商品ニュース マーケットニュース Think! 商品 サービス・食品 1月5日更新 日本最大の魚河岸・豊洲市場(東京・江東)で5日、新春恒例の初競りが開かれ、青森県大間産の212キログラムのクロマグロに1匹3604万円の最高値がついた。マグロ専門の仲卸大手・やま幸(東京・江東)が落札した。2022年の1匹1688万円の2.1倍で、1キログラムあたりの単価も2.1倍の17万円だった。 やま幸の山口幸隆社長は、「産地から水揚げの情報が入ったときから狙っていた。断トツの魚だ」と話す。 マグロ最高値3604万円 豊洲の初競り、前年の2.1倍 大泉一貫 宮城大学 名誉教授 お祭りです。ワクワクします。豊洲が一番ですが、それ以外の卸売市場でも初物が高値で取引されるようになりました。青果でも、シャインマスカット一房10万円という初セリもありました。小売りや外食業者の目が高級ブランド品にいくようになったのが背景にあります。卸売市場の規制緩和が進んだのも一因です。市場には昔から威勢のいい方たちが大勢いて、いい仕事をしています。彼らにあやかって「気が良くなり、景気が良くなる」様にしたいものです。「祭りの後の静けさ」にならないようにしましょう。
大泉一貫 宮城大学 名誉教授 お祭りです。ワクワクします。豊洲が一番ですが、それ以外の卸売市場でも初物が高値で取引されるようになりました。青果でも、シャインマスカット一房10万円という初セリもありました。小売りや外食業者の目が高級ブランド品にいくようになったのが背景にあります。卸売市場の規制緩和が進んだのも一因です。市場には昔から威勢のいい方たちが大勢いて、いい仕事をしています。彼らにあやかって「気が良くなり、景気が良くなる」様にしたいものです。「祭りの後の静けさ」にならないようにしましょう。
大泉一貫
宮城大学 名誉教授
宮城大学 名誉教授
1949年宮城県生まれ。東京大学大学院修了。農学博士。一次産業の成長化を主張、地域経済の活性化の研究に従事。著書に『日本の農業は成長産業に変えられる』(洋泉社)、『希望の日本農業論』(NHK出版)、『フードバリューチェーンが変える日本農業』(日本経済新聞出版社)等、日本地域政策学会名誉会長、「規制改革会議」「産業競争力会議農業分科会」等の委員・有識者等を歴任。
【注目するニュース分野】農業、食料問題
1949年宮城県生まれ。東京大学大学院修了。農学博士。一次産業の成長化を主張、地域経済の活性化の研究に従事。著書に『日本の農業は成長産業に変えられる』(洋泉社)、『希望の日本農業論』(NHK出版)、『フードバリューチェーンが変える日本農業』(日本経済新聞出版社)等、日本地域政策学会名誉会長、「規制改革会議」「産業競争力会議農業分科会」等の委員・有識者等を歴任。
【注目するニュース分野】農業、食料問題