南半球や北半球の南部に位置する新興・途上国「グローバルサウス」が存在感を増しています。人口の増加や経済成長が続く国々が多く、その代表格であるインドは1月に125カ国を集めて「グローバルサウスの声サミット」を開き、「人類の4分3が私たち『グローバルサウス』で暮らしており、未来に最大の利害関係を有している」(モディ首相)と訴えました。5月の主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)でも、先進国とグローバルサウスがどう連携を深めていくかが主要議題の1つとなりました。
もっとも、地域紛争や貧困、環境汚染などの問題を抱えた国々も多く、光と同時に深い影を持つのがグローバルサウスの特徴です。新たに始まるNIKKEI LIVE「グローバルサウスが動かす世界」では、国際担当の高橋徹編集委員がグローバルサウスの光と影に迫ります。
1回目はインドを中心とする南アジアを取り上げ、笠井亮平岐阜女子大学南アジア研究センター特別客員准教授と岩城聡ニューデリー支局長とともに、南アジアの現状と未来について話し合います。