ミャンマー非常事態延長 米国「不当支配」と批判 東南アジア 2月2日 【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマー国軍が1日、2021年2月のクーデター時に発令した非常事態宣言を6カ月間延長すると発表したことについて、批判や懸念の声が広がってる。 米国務省は同日の声明で「国軍の不当な支配を長引かせる。各国と連携し(ミャンマー国内で起きている)民主化運動を支援する」と表明した。林芳正外相も同日、非常事態宣言の延長について「深刻な懸念」を表明する談話を出した。国軍が国際社会の声に ミャンマー非常事態延長 米国「不当支配」と批判
ミャンマー国連大使「国軍に圧力強化」 国際社会へ要請 東南アジア 北米 2月2日 【ニューヨーク=吉田圭織】ミャンマーで政変前から国連大使を務め、今も現職にあるチョーモートゥン氏は1日、日本経済新聞記者と会見し、2021年2月のクーデターで全権を掌握したミャンマー国軍に対して、航空燃料の供給禁止やミャンマー上空での飛行禁止区域の設定など、圧力を強化するよう国際社会に呼びかけた。 チョーモートゥン氏は一貫して国軍のクーデターを批判してきた。国軍が同氏の留任に対抗する信任状を国連 ミャンマー国連大使「国軍に圧力強化」 国際社会へ要請
ミャンマー国軍、非常事態宣言6カ月延長 総選挙先送り Think! 東南アジア 2月2日更新 【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマー国軍は1日放送の国営テレビで、全権を掌握した2021年2月のクーデター時に発令した「非常事態宣言」を6カ月延長すると発表した。全土で民主派勢力の武装抵抗が続き、宣言の解除から6カ月以内と憲法で定められている総選挙を実施できないと判断したとみられる。国軍が準備を進めてきた総選挙は先送りされる。 非常事態宣言の最終日の1月31日、政府と国軍の幹部らは首都ネピドーで「国 ミャンマー国軍、非常事態宣言6カ月延長 総選挙先送り
ミャンマー、出口描けず混迷 総選挙延期で軍政継続 東南アジア 2月1日 【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマー国軍は1日、非常事態宣言の6カ月延長を発表した。国軍総司令官が全権を掌握する状態が続く。国軍は総選挙を経て国軍系政党を中心に新政権を発足させるシナリオだったが、民主派勢力の武装抵抗で方針転換を余儀なくされた。政情不安の出口は見えず、混迷が一層深まりそうだ。 クーデターから丸2年となった1日、市民の間では日中の外出を控えて軍政に抗議する「沈黙のスト」の呼びかけが広が ミャンマー、出口描けず混迷 総選挙延期で軍政継続
[社説]ミャンマー泥沼の2年が世界の分断映す 東南アジア 社説 2月1日 ミャンマーの軍事クーデターから2年が経過した。苛烈な市民弾圧を続ける国軍と、武装した民主派勢力が各地で衝突を繰り返し、情勢は泥沼化する一方だ。国際社会で深まる分断も、国軍に強権支配を許す要因となっている。 治安情勢の悪化を理由に、国軍は憲法が最長2年と規定する非常事態宣言をさらに延長し、今年8月までとしてきた総選挙の実施時期もはっきりしなくなる。 アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD) [社説]ミャンマー泥沼の2年が世界の分断映す
ミャンマー政変2年、民間死者2900人 武力衝突なお 東南アジア 2月1日 【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマー国軍がクーデターで全権を握ってから2月1日で2年がたつ。国軍は31日、民主派の武装抵抗が続く現状を「異常な状況だ」とする声明を公表した。国軍の弾圧で民間人の死者は約2900人、拘束中の政治犯は1万3000人を超えた。各地で民主派との武力衝突が頻発し、経済も低空飛行が続く。 国軍は2月1日、新たな声明を発表するという。国軍総司令官に全権を委ねる「非常事態宣言」を延長 ミャンマー政変2年、民間死者2900人 武力衝突なお
存続か撤退か、ミャンマー進出外資に迫る決断のとき 高橋 徹 日経ヴェリタス 海外 東南アジア 編集委員 1月30日 「失われた2年」と呼ぶにはあまりに凄惨な状況だった。2021年2月1日に起きた軍事クーデター以降、ミャンマーは人権状況が悪化の一途をたどり、新型コロナウイルス禍やインフレが重なった経済も総崩れの様相だ。「アジア最後のフロンティア」に踏みとどまるか、それとも見切りをつけるのか。外資企業に決断のときが迫る。 外資撤退の動きは、政変直後から顕在化した。ノルウェーの通信大手テレノールや独流通大手メトロ、 存続か撤退か、ミャンマー進出外資に迫る決断のとき
ミャンマー、総選挙でも貧困 平常化ほど遠く ASEAN 東南アジア 1月27日 ミャンマー国軍は8月にも国際社会の批判を押し切って総選挙を実施し、国軍支配を維持した形での「民政復帰」を目指す。最大都市ヤンゴンなど都市部を掌握し「平常化が進んでいる」と吹聴するが、低賃金や物価上昇に苦しむ市民の不満は爆発寸前だ。 工場には活気戻る 縫製工場が密集するヤンゴン北西部のラインタヤ郡区。日が傾き始めた午後5時ごろ、工場からトラックの荷台に乗った若い女性工員が次々と出てきた。韓国ブラン ミャンマー、総選挙でも貧困 平常化ほど遠く
ミャンマー軍政、世界の分断で延命 欧米の圧力を無視 ASEAN 東南アジア 1月26日 ミャンマーの国軍がクーデターで全権を掌握してから2月で2年を迎える。欧米の制裁により国際社会で孤立を深めるなか、世界の分断に乗じて延命を図る。経済は低調ながらも奇妙な安定を見せるが、厳しい市民弾圧が続く。国軍支配による混迷から抜け出す道筋は見えない。 周辺国に資産を維持 バンコク中心部にある4LDKの高級コンドミニアム。タイ警察の麻薬捜査の一環で最近、時価で1億円を超えるこの部屋の持ち主がミャン ミャンマー軍政、世界の分断で延命 欧米の圧力を無視
ミャンマーのアヘン生産1.9倍に 22年国連推計 東南アジア 1月26日 【ヤンゴン=新田裕一】国連薬物犯罪事務所(UNODC)は26日、ミャンマーにおける2022年のアヘンの推定生産量が前年の約1.9倍に達したと発表した。生産量は13年から減少していたが、2021年2月の国軍クーデターを契機に増加に転じた。政情不安で治安当局の取り締まりが鈍り、経済的に困窮した農民らが原料のケシ栽培を拡大したとみられる。 アヘンはケシの実から取れる分泌物から作られ、ヘロインの原料にな ミャンマーのアヘン生産1.9倍に 22年国連推計