SDGs未来面

SDGs未来面
国連が定めた持続可能な開発目標（SDGs）を実現するために日本が取り組むべき課題とは？　日本を代表する企業の動きを追います。
日本の未来を考える「未来面」シリーズはこちらからお読みいただけます

　未来面 　マネーの未来面 　イノベーション未来面 　東京未来面 　地域・万博未来面
国連が定めた持続可能な開発目標（SDGs）を実現するために日本が取り組むべき課題とは？　日本を代表する企業の動きを追います。
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2023年

牛の歩みも千里、経済価値を創出

ゆっくりとした時間の流れを表す「牛歩」。変化の激しい社会にあって、前向きな意味に捉えられることは少ないが、地道に歩を進めることで偉業を成し遂げることもある。「牛の歩みも千里」だ。継続は力となり、いろいろな人たちを巻き込み、経済的な価値を創出することで持続的な社会の実現を目指す。辛抱強い牛の歩みの未来を紡ぐ取り組みこそ、今、私たちに求められる地球環境活動ではないだろうか。 北海道東部、根室を拠点とす
牛の歩みも千里、経済価値を創出

社会価値生むリースを提案

三菱HCキャピタルは2年前、旧三菱UFJリースと旧日立キャピタルが合併し、誕生した。新社名からリースの文字を外したのは、これまでのリース業界の枠組みやイメージを超えて、新たなビジネス領域に挑戦する意気込みを示すためだ。4月に就任したばかりの久井大樹社長のもと、SDGsへの積極的な取り組みは新たな経営理念の中核になる。 三菱HCキャピタルは4月、合併新会社として初の中期経営計画を策定した。経営理念と
社会価値生むリースを提案

知を集め連携　開発の舞台に

新たな価値を創造するイノベーションは、SDGs（持続可能な開発目標）の17の目標のなかでも日本にとって大きな課題だ。現代の革新は知の幅を広げるため多様な発想を取り込んで知を探索するオープンイノベーションが主流になっている。そんなイノベーションを育む場となるエコシステムづくりが東京・日本橋で動き出した。 日本橋は江戸時代から薬種問屋が軒を連ねる「薬の街」。今も大手製薬会社が本社を構える。研究開発は主
知を集め連携　開発の舞台に

CO2排出量ネットゼロへ　移行金融をリード

旧三菱東京UFJ銀行、から行名変更し今年で5年。国際金融市場で「MUFG（三菱UFJフィナンシャル・グループ）」ブランドに一本化した。日本の金融最大手として世界で存在感を示し、波乱含みのESG金融をめぐる将来展開でも発言力を高める。取引先と直接向き合う中核銀行「三菱UFJ銀行」がカギを握る。 2022年11月9日、エジプトの保養地シャルムエルシェイク。第27回国連気候変動枠組み条約締約国会議（CO
CO2排出量ネットゼロへ　移行金融をリード

「命の源」守り　豊かな地球へ

天からの恵みである水。降り注がれた雨は、人間だけでなく動植物の命の源となる。大地に浸透した水は長い年月を経て川や海へと流れ、そして温められて、再び天に還（かえ）る。自然がつくった究極の循環システム。地球を優しく包み込む水は、日常的な風景だけにその大切さを忘れがちだが、実は繊細なバランスで地球環境を保ってくれている。今、改めて水と向き合うことで未来の豊かな地球の素地を養うべきだ。 「本日は、お仲間を
「命の源」守り　豊かな地球へ

医療データ分析、健康的な社会へ

「世の中や人をより良き方向へ動かす」。マーケティングの父と呼ばれるフィリップ・コトラー氏のマーケティングに関する考え方だ。商業活動の学問と思われがちだが、その活躍の場は極めて幅広く社会課題解決の一助となっている。地域を巻き込み、保健医療分野のデータを価値に変え、万人が希求する健康的な生活の実現への舞台を作る。マーケティングとデータがSDGsの推進役だ。 「凸版印刷さんが何をして下さるのかな」。大津
医療データ分析、健康的な社会へ

働きがい高めSDGs経営

人の能力を企業の競争力の源泉とする「人的資本経営」が日本でも重視されるようになってきた。付加価値を多く生み出すには、人への投資を増やすだけでなく、個人の力を最大限に生かし生産性を高めることが欠かせない。SDGs（持続可能な開発目標）の一つである働きがいと経済成長の両立に向け、不断の改革が各企業には求められている。 2022年3月、リコーの女性社員ら3人で立ち上げたファッションブランド「ランゴリー」
働きがい高めSDGs経営

保険がアジアの未来支える

米中間の経済対立やロシアによるウクライナ侵攻。世界は分断の時代に向かっているように見える。だがアジアで頻発する洪水や地震など、甚大な自然災害は国を選ばない。SDGs（持続可能な開発目標）が掲げる理念をかなえるには、国境を越えた協調が不可欠。災害の最前線に向き合う保険会社にはアジア全体の幸せな未来を支える責務がある。 21世紀は「アジアの時代」と言われる。米欧に迫る経済成長を遂げた中国やインドだけで
保険がアジアの未来支える

金融の真価、ミクロから　資金とともに付加価値提供

大規模災害の多発など環境異変があちこちで顕在化している。脱炭素社会への転換は人類共通の課題だが、国際政治・経済情勢の不穏は高まる。必要な資金を供給する金融大手の果たすべき役割と責任は重みを増す。邦銀3メガバンクのうち「グリーン」をコーポレートカラーに掲げる三井住友フィナンシャルグループ（FG）の戦略と真価が問われる。 環境問題への対応、とりわけ気候変動をめぐる規制の多くは金融機関にも課される。「蛇
金融の真価、ミクロから　資金とともに付加価値提供

世界で環境対応　海運業界をリード

商船三井がSDGsへの取り組みを加速している。環境への負荷が小さい燃料の導入、アジアでの植林事業のほか、外国人の人材派遣事業、社会の課題解決を目指す新興企業への投資など幅広い。温暖化ガスの排出が多いと言われる海運業界だからこそ、環境分野への対応を世界に向けて発信、認知してもらう必要がある。 SDGsへの積極的な取り組みが評価され、商船三井は2022年、ダボス会議に招待された。橋本剛社長は脱炭素フォ
世界で環境対応　海運業界をリード