富山ローカル線、県が関与前向き 負の循環断つ戦略転換 富山 石川 福井 北陸 サービス・食品 5月31日 利用減少に直面するローカル線の再構築に向けた法改正が4月に成立し、国土交通省は5月から自治体や事業者向けの説明会を始めた。全国でもいち早く改革が進みそうなのが、富山県のJR城端線・氷見線だ。事業者任せの自治体が多い中、富山県は県の戦略で公共交通に積極的に関わる方針をうたう。成功体験があり、歴史的に地元主導の交通網づくりに熱心だったことも背景にある。 「改正地域公共交通活性化再生法」は自治体や鉄道 富山ローカル線、県が関与前向き 負の循環断つ戦略転換
JR木次線ラッピング列車の愛称決定 「さくら」など 島根 中国 5月30日 島根県などを走るJR木次線の沿線自治体などで構成する同線の利活用推進協議会は、2023年1月から運行を始めたラッピング列車の愛称を決めて発表した。ラッピング列車は色違いで4両あり、ピンク色の列車を「さくら」、青色を「しんわ」、緑色を「たなだ」、グレーを「たたら」と名付けた。 2月に愛称を募集したところ387点の応募があり、最終候補を5点選定。同線の利用者などに対し、その中でどれがいいか意見を聞く JR木次線ラッピング列車の愛称決定 「さくら」など
JR西の新型車両「うらら」、7月運行開始 山陽本線など 岡山 広島 中国 5月30日 JR西日本岡山支社は、岡山と広島東部エリアの新型車両「Urara(うらら)」の運行を7月22日に始めると発表した。同エリアの新型車両は20年ぶりで、2024年度にかけて101両を入れ替える。まず16両を山陽本線の岡山・三原間や瀬戸大橋線の岡山・児島間など計4線区で導入する。 現在は在来線の約9割が国鉄時代からの車両で、全体の3分の1ほどを置き換えていく形になる。記者会見で藤原乗将・岡山支社長は「 JR西の新型車両「うらら」、7月運行開始 山陽本線など
ゾンビ列車、車内に絶叫や笑いも わたらせ渓谷鉄道 栃木 群馬 関東 サービス・食品 5月29日 群馬県桐生市と栃木県日光市を結ぶローカル線、わたらせ渓谷鉄道(群馬県みどり市)が、車内をお化け屋敷にした観光イベント列車「ゾンビ トレイン」を運行する。6月4日の運行開始を前に27日、試乗会が開かれた。大間々駅(みどり市)と通洞駅(日光市)間の約1時間半、うめき声を上げながら乗客を驚かしたり、歌や踊りを披露したりするゾンビに、車内は絶叫や悲鳴、笑いに包まれた。 日光市と同社などが企画した。通洞駅 ゾンビ列車、車内に絶叫や笑いも わたらせ渓谷鉄道
ローカル鉄道「運賃上げ検討」2割どまり 顧客離れ懸念 税・予算 値上げラッシュ サービス・食品 地域総合 5月28日 利用客の減少に見舞われるなか、ローカル鉄道が運賃改定(値上げ)に慎重だ。日本経済新聞社が95社に聞いた調査では、3〜5月に軒並み値上げしたJRや大手私鉄とは対照的に、「予定(検討)している」は回答企業の2割にとどまった。利用客の回復は見通せず、顧客離れを招きかねない決断は重い。 2022年12月〜23年1月、JR、大手私鉄・地下鉄を除く95社にメールと電話で調査し、69社から回答を得た。回答率は ローカル鉄道「運賃上げ検討」2割どまり 顧客離れ懸念
「霧幻峡」で朝食を 福島・金山町観光協、渡し船で提供 福島 東北 サービス・食品 5月26日 福島県西部の奥会津地方を流れる只見川で6月、同県金山町の観光物産協会が渡し船の乗客に朝食を提供するサービスを始める。雄大な自然のなかで地元産のカンパーニュ(田舎風フランスパン)やハチミツ、コーヒーを味わってもらう。若い女性客を呼び込み、町内での宿泊増加も狙う。 只見川は主に6月以降、朝夕に川霧が立ちこめることがあり、幻想的な風景を楽しめる。同協会は2014年、かつて地元集落の住民の足だった渡し船 「霧幻峡」で朝食を 福島・金山町観光協、渡し船で提供
名鉄、運賃引き上げ申請 24年3月、年71億円増収見込む 値上げラッシュ 中部 サービス・食品 5月26日 名古屋鉄道は26日、国土交通相に対して鉄道運賃の改定を申請したと発表した。2024年3月の実施を予定し運賃を平均で10%引き上げる。新型コロナウイルス禍でテレワークが定着したことなどで、同社の鉄道利用はコロナ禍前の水準に達していない。値上げで年間71億円の増収を想定し、鉄道事業の収益回復と安全維持のための設備投資費用を確保する。 消費税率の変更とは関係なく運賃改定を申請するのは1995年1月以来 名鉄、運賃引き上げ申請 24年3月、年71億円増収見込む
ローカル線など地域公共交通再構築 国交省、四国で説明 四国 5月25日 国土交通省は25日、赤字路線が多いローカル線など地域公共交通の再構築について、四国の自治体関係者や交通事業者向けに高松市で説明会を開いた。4月に成立した改正地域公共交通活性化再生法の内容や交付金などについて説明した。国交省は全国の各地方で説明会を開く予定だが、四国が初めての開催となった。 冒頭では国交省の担当者が「地域公共交通の再構築は街づくりと一体で進めることが重要だ。地域に寄り添う形で早期実 ローカル線など地域公共交通再構築 国交省、四国で説明
わたらせ渓谷鉄道、鉄印帳やゾンビトレインで個人客開拓 税・予算 新型コロナ 群馬 栃木 関東 サービス・食品 グルメ&トラベル 5月24日 第三セクターのわたらせ渓谷鉄道(群馬県みどり市)は、2027年度を最終年度とする5カ年の経営計画をまとめた。新型コロナウイルス禍で減少した観光などの一般利用客を、5年かけてコロナ前の水準まで回復させることを目指す。品川知一社長に、今後取り組む誘客の方策を聞いた。 品川社長は群馬県庁勤務を経て、2019年6月にわたらせ渓谷鉄道の社長に就任した。就任翌年に新型コロナの流行が始まり「20年の4〜5月ご わたらせ渓谷鉄道、鉄印帳やゾンビトレインで個人客開拓
阿武隈急行、乗客数過去最低の129万人 22年度 新型コロナ 福島 東北 5月23日 福島県と宮城県を結ぶ第三セクター、阿武隈急行(福島県伊達市)は23日、2022年度の決算を発表した。乗客は21年度比24%減の約129万人、営業収益は同18%減の3億5300万円でいずれも過去最低だった。22年3月の福島県沖地震により、福島県側の区間が3カ月以上運休したことが響いた。 営業損益は5億9700万円の赤字だった。電気代が21年度の約1.5倍となるなど費用がかさんだ。車両や施設・設備の 阿武隈急行、乗客数過去最低の129万人 22年度