
共和党候補のトランプ米大統領は現地時間7日、米大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領が当選を確実にしたことを受け、声明を発表しました。「バイデン氏は勝者を装うことを急いでいる。選挙はまだ終わっていない」と述べ、敗北を宣言しませんでした。集計作業が続く激戦州では僅差で再集計となる可能性を示唆し、「バイデン氏はどの州でも勝者と認定されていない。激戦州は再集計に向かっている」と述べました。また「9日から正当な勝者を決めるため、法廷での訴訟手続きをはじめる」として、法廷闘争への意欲も示しました。
激戦となっていた東部ペンシルベニア州をバイデン氏が制したと判断し、バイデン氏が勝利を確実にしたと一斉に報じた米メディアも批判しました。「大統領を決めるのはメディアではなく、法的に有効な投票だ」とけん制しました。(ワシントン=野村優子)